近年新しい治療器や治療法が世の中に溢れ、スポーツの現場におけるアプローチ方法も実に多種多様になってきています。

運動療法やトレーニング・ストレッチなどで身体の特定の部位への過度な負担を減らすことは、疼痛緩和や障害を予防するうえで有効です。しかし同時に、痛みを発生している構造へのアプローチも必要であると私たちは考えています。

SAS マニュアルセラピー(感作領域刺激療法)とは、一般的なトリガーポイント療法に近年の運動器疼痛の捉え方の概念を加え、理論・技術ともに発展させたものです。

*SAS = Sensitized Area Stimulation

この度、SAS マニュアルセラピー協会は、進化し続けるトリガーポイント療法の理論と技術を鍼灸師・柔道整復師以外の方にも広く知っていただき、スポーツの現場やその他多くの場で活躍してほしいとの思いから設立しました。

 


私たちはこれまでに、整形外科を受診しても画像所見に異常がないため、『老化だから仕方がない』とか『気のせい』と医師から説明を受けた、『骨の変形』や『ヘルニア』と診断され注射を打ったり痛み止めを処方されたが一向によくならない、そんな方たちをたくさん見てきました。

このような方たちは、痛みとうまく付き合っていかなければいけないのでしょうか?
痛みのない生活をあきらめなければならないのでしょうか?

先のような診断を受けた方でも、施術をすると痛みがなくなる方はたくさんいらっしゃいます。
つまり、『痛み止めや注射、手術で治る痛み』と『そうでない痛み』とが存在するのです。
慢性的な痛みや不快な症状が取れず困っている、それは一般の方だけでなくスポーツ選手にもたくさんいます。

慢性的な痛みで困っている方たちの力になりたい
痛みを取る手技をスポーツの現場で生かしたい

そんな思いに共感して頂ける方に、このSAS マニュアルセラピーを受けて頂けると嬉しく思います。

慢性化する運動器の痛みの発生源は、トリガーポイントとも呼ばれています。
元々、トリガーポイントは筋肉・筋膜から生じる痛みの発生源といわれており、筋硬結(筋肉のしこり)が原因と考えられてきました。

しかし、筋の張ったところや硬い部分を触ったり緩めたりしても、思うような効果が得られないことを経験したことはありませんか?

『筋が硬いから痛い』のではなく、『痛みの結果として筋が硬くなる』ということもあるのです。この場合、筋を緩めることを目的とするのは誤りで、痛みの発生源にアプローチすることが重要となります。

 

 


痛みの発生源は
感作された受容器

受容器が感作されることで閾値が低下し、少しの刺激量でも閾値を超えた刺激量として脳に伝わることによって、脳が痛みとして認知します。

痛みを感じる部位 = 痛みの発生源
とは限らない

人間の情報は87%が視覚から得られるといわれています。筋肉など皮膚より深部で起こっていることは目に見えないため、脳は痛みの場所を簡単に間違えるのです。
痛みを訴える場所ではなく『本当の痛みの発生源』を探し出し、そこを刺激していきます。

筋肉の硬いところ = 悪いところ
とは限らない

筋肉の硬さと痛みの強さは比例しないことが多々あります。
『筋肉の硬いところ』を指標にするのではなく、感作された部位がアプローチ対象になります。

筋の中で悪くなりやすいのは
深層の筋、あるいは筋の最深部

筋肉は何層にも重なった構造をしているのですが、深部の筋肉は関節を固定する働きが強いため、起きている間は姿勢を保持するために常に働いてます。
そのため、刺激が常に加わることで感作されやすい状態になります。


痛みの改善

運動やストレッチは身体にとって非常にいいことです。しかしそれだけではなかなか痛みが改善しない場合や、痛みで思うように身体を動かすことができない場合、痛みのコントロールをしながら身体を動かすことで、痛みの改善と機能的な動きの獲得両方への効果が期待できます。

凝り・しびれ・張り感の改善

実際に神経の絞扼や損傷が起きているのではなく、感作された受容器がしびれに似た不快な症状を引き起こすことがあります。
そのような症状にはSASマニュアルセラピーが効果的です。

筋肉の弛緩

筋紡錘が感作されると、筋が過剰に収縮し硬くなります。
感作された筋紡錘を正常に戻すことで筋の軟化を得ることができます。

関節可動域(可動性)の改善

筋が硬いことが原因で関節の可動域や可動性が悪くなっている場合、筋の軟化を得ることでストレッチよりも短時間で改善が期待できます。

姿勢改善

悪くなった筋を伸ばすことで、無意識に不快な症状を避ける姿勢を取ります。例えば腰痛を持っている人は腰を丸めた姿勢をとったり、首の凝りがある人は頭を前に突き出すような姿勢になります。
このような場合は、不快な症状を取ることで自然と本来の姿勢に戻ります。

自律神経の調整

感作された場所に刺激が伝わると、血管迷走神経反射という自律神経の副交感神経が優位に働く反射が起こります。
交感神経が働き過ぎることによる不眠・胃腸障害などの身体の不調が改善されます。





 今の手技で思ったような効果が出せていない
 トレーニングなどで体を動かす前に、痛みのコントロールをしたい
 どの部位にアプローチすればいいのか、施術のポイントを導き出す方法を知りたい
 徒手で身体の深部にアプローチする技術を知りたい
 徒手的なアプローチの時間を短縮し、トレーニング指導にあてる時間を確保したい
 ストレッチよりも短時間で効率よく筋を軟化させたい

ご挨拶



皆様、初めまして。
この度、SASマニュアルセラピー協会を同志2名と共に立ち上げました。 

私がこれまでトレーナーとして20年以上活動してきた中でのトレーナーとしての武器のひとつがハンズオンの知識と技術であり、 学生時代から今でも活動の中で大切にしている「身体を観る力」、「触診の大切さ」がここにあります。
 
これまでの私は、選手たちがより良い状態でフィールドに立っていて欲しいという思いで、このハンズオンの技術を磨いてきました。今回、私以上に知識と技術が高いふたりの同志と出会い、私たちが学びと実践から積み上げてきた知識と技術を多くのセラピストと共有し、多様化する体の悩みを持つ方々を救うことができる人材を育成すべくSASマニュアルセラピー協会を創設致しました。 
 
これまで、この知識と技術は鍼灸師や一部の医療資格者にしか伝える事が出来なかったのですが、 私たちはより多くを学びたいと思う志し高いトレーナーやセラピストにもその知識、技術を学んで頂き、さらに多くのクライアントたちを助け、共に勝ちを手にして欲しいと思うのです。
 
そしてこの学びを通して、スポーツや健康に携わるさまざまな分野で仕事をしている我々ひとりひとりが価値を高め、慢性化する痛みから解放を目指した「共に学び続けるチーム」を創り、一緒に前進し続けることを望んでいます。
 


協会理事

代表
森本 貴義

ACE TREATMENT LABORATORY 代表

20年間、日本、アメリカのプロベースボール界でアスレティックトレーナーとして活動。
現在もシアトルマリナーズ フェリックス・ヘルナンデス投手(2010年サイヤング投手)、2013年よりプロゴルファー宮里優作プロのパーソナルトレーナーを務める。
日本を代表する野球、陸上、ゴルフなどの選手に指導支援する傍ら、関西医療大学客員教授として学生の支援も行う。

理事(講習責任者)
北川 洋志

 

関西医療大学 
  保健医療学部 助教


2009年 関西医療大学大学院 保健医療学専攻 修了。
2009年より、関西医療大学に勤務しながら臨床・研究・教育に従事し、臨床で生じた疑問を研究し、学生教育へとつなげている。また学生のみならず有資格者への講演会も多数行い、「一握りの人にしかできない名人芸」ではなく、必要な知識を正しく理解し、技術を習得することで「誰にでもできるテクニック」を実現するため、体の構造や動き、触察や治療的アプローチの仕方などの新しい知見や技術の伝達も行っている。

理事
田坂 和子

ACE TREATMENT LABORATORY
  チーフマネージャー

関西医療大学 
  保健医療学部 非常勤講師


2010年にバレーボール全日本女子アシスタントメディカルトレーナーとして世界選手権に帯同、20112016年までバレーボール男子Vリーグ DIVISION1所属サントリーサンバーズのアシスタントメディカルトレーナーとして選手の身体のケアやサポートを行う。
現在もさらなる知識・技術の向上に努める傍ら、関西医療大学で非常勤講師として治療技術を学生に伝えている。


よくある質問

健康やスポーツ、身体に関わるお仕事をされている方でしたらどなたでも受講できます。
ただし解剖学や生理学の専門的な言葉も出てきますので、不安な点がございましたらご相談ください。
はい、できます。
技術・理論の面で基準値に満たなかった場合、追加料金を払って頂いて後日改めて受けて頂けます。
症状や個体差にもよりますが、症状の発生源を刺激し脱感作することができれば完治します。
脱感作するまでの施術回数や効果の持続時間は一概には言えませんが、基本的には施術が進むにつれて持続時間は長くなります。
SAS マニュアルセラピーが適応する症状と、適応ではない症状があります。
どのような症状によく効くのか、どのタイミングで行うのがいいのか、などについてはセミナー内で詳しく説明します。
痛みに対して効果の大きい治療法ですが、脱感作の過程で様々な身体の反応が引き起こされます。
自律神経のバランスが整う(副交感神経の活動優位)、短時間での筋肉の弛緩、姿勢の改善なども期待できます。
痛みに対してだけではなく、スポーツ現場やパーソナルのクライアントなど、様々な場面で活用することができる手技です。

アクセス

住所

京都市中京区一之船入町 374 

Assorti 河原町二条ビル 3F

電話

080-3767-3255(12:00 ~ 20:00)

E-mail

info@sasmt.jp